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シンポジウム1

2025年4年19日 16:00〜18:00

孫 大輔(鳥取大学)
平田オリザ(芸術文化観光専門職大学)
横道 誠(京都府立大学)
〈司会〉 斎藤 環(筑波大学名誉教授、つくばダイアローグハウス)
 佐藤晋爾(筑波大学、茨城県地域医療教育センター)

「健康生成的な対話について考える」

 病跡学における対話といえば、伝記的資料や作品を通じての対象人物との対話を意味している。部外者からしたら、生きた人間どうしの双方向性のやりとりを欠いているから、それは対話とは呼べないのではないか、という疑問が浮かぶだろう。
 しかし、過去の人たちとじっくり向き合っていると、ふとその人たちがこちらに「何か」を語りかけてきて、少しずつ対話が始まるのが通例である。サルトグラフィの場合には、彼らのポジティブな声を聴き、あらたな言葉で記述し、研究を進めることになる。対象人物との健康生成的な対話を行うことは、サルトグラフィの基礎といってもよいかもしれない。
 本シンポジウムでは、サルトグラフィの方法において必要不可欠であり、これからのメンタルヘルス・サービスの現場においても必須の実践知となる「健康生成的な対話」について、対話のスペシャリストたちとともに考えてみたいと思う。
(文責:田中伸一郎)

** 各シンポジストの発表抄録は「参加者専用ページ」で閲覧可能です。 **

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