top of page

シンポジウム2

2025年4月20日 15:00〜17:00

華園 力(はなぞのクリニック)
牧瀬英幹(中部大学)
宮下規久朗(神戸大学)
〈司会〉 村井俊哉(京都大学)
 三脇康生(京都大学)

「日本人画家の健康的な側面に光をあてる」

 西洋の近代画家は、ファン・ゴッホを代表として病跡学の対象としてしばしば取り上げられるものの、日本の近代画家が俎上に載せられることはきわめて少ない。日本の現代画家となるとほとんど皆無である。
 その理由としては、日本における近代から現代に至る美術史(例えば、西洋画と日本画に分離した歴史、日本画と現代アートとの関係など)を扱うことの難しさがあるのかもしれないし、かつての病跡学者たちが注目してきたような、病的側面と創造性との関連性がほとんど見出されない画家が多いのかもしれない。ならば、いっそのこと、健康的側面と創造性との関係を考察するサルトグラフィを試みてみたらどうだろうか。
 本シンポジウムでは、日本人画家のうち、田中一村、村上隆、藤田嗣治を取り上げ、彼らの健康的な側面に光をあてながら、画業と人生の軌跡を振り返ってみたいと思う。
(文責:田中伸一郎)

** 各シンポジストの発表抄録は「参加者専用ページ」で閲覧可能です。 **

bottom of page