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第72回日本病跡学会総会
特別対談
2025年4月20日 11:00〜12:00
三脇康生(京都大学)× 江澤健一郎(立教大学)

「中平卓馬とは誰だったのか?!」
中平卓馬(1938〜2015)を知らない方のために、まずマークをつけておきます。それは、全生活史健忘を70年代に起こした写真家であるというマークです。ここから今までの病跡学を使い、中平卓馬の弱さと写真の関係を考えても良いですが、カルテなど必要でしょうか? 没後にご家族が病状を表に出されているからこれから将来可能かも知れません。
では我々は何をするか? 中平卓馬が何を乗り越えようとし、それはデリダとドゥルーズの区別と三脇康生は考えますが、それに躓き、健忘しながら、どう生き残っていったかを考えたいわけです。一人では無理だった、家族だけでなく、写真家、森山大道、また沖縄の人々などなどが健忘を起こした中平卓馬とどう共闘していくのか、研究書をすでにお出しのバタイユ専門家、江澤健一郎さんと話し合います。
(文責:三脇康生)
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