
第72回日本病跡学会総会
第72回
日本病跡学会総会
2025年
4月19日(土)20日(日)
18日(金)18:30〜 一般演題S

会 場:東京藝術大学[東京上野] 大会長:田中伸一郎[東京藝術大学] テーマ:「天才たちの心を象るサルトグラフィ」
大会長挨拶
この度,第59回総会に続いて東京藝術大学で再び,第72回総会を開催する運びとなりました。
今回のテーマは「天才たちの心を象るサルトグラフィ」です。病跡学においても,ネガティブからポジティブへと時代が大きく変わろうとしています。従来のパトグラフィが〈いかにして病気からそのような言動がなされ,創造性が発揮されたのか?〉を探究するのだとしたら,サルトグラフィという新しい領域では,〈いかにして健康からそのような言動がなされ,創造性が発揮されたのか?〉について検討していきます。
日本人は物事をポジティブに捉えることが苦手なのかもしれません。健康生成学(サルトジェネシス)の傘下にある諸概念は,すべて外来カタカナ語になっています。さあ,みなさんで,天才たち,そして作家・芸術家たちの心について健康生成的(サルトジェニック)なあらたな考察をはじめていきましょう。
そのようなテーマのもと,特別講演には日比野克彦学長をお招きしました。アートと心理学・精神医学の接点において何が語られ,何が創造されるのか,今からとても楽しみです。
教育講演には内海健名誉教授をお呼びしました。エピパトグラフィの金字塔『金閣を焼かなければならぬ』を上梓してからすでに5年が経とうとしていますが,わが師は次に一体どんな思索を展開するのでしょうか。こちらもとても楽しみです。
また,シンポジウム1として(精神科医ではない)対話のスペシャリストにとって〈健康とは何か?〉について,シンポジウム2として日本人画家たちにとって〈健康とは何か?〉について,特別対談として写真家の中平卓馬にとって〈健康とは何か?〉について,ディスカッションしていただきます。
いずれの内容も,病気のみならず,健康という新しい視座から天才たちの心を読みなおすというテーマでまとめてみました。みなさまと一緒に,あらたに感じ,考える機会になりましたら幸いです。
春の花咲く上野公園で,みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
田中伸一郎
東京藝術大学保健管理センター

What’s new
2025年1月21日
一般演題の登録の受付を終了いたしました。
たくさんのご応募に感謝申し上げます。
演題の採否については1月末ごろ個別にご連絡差し上げますので、お待ちください。
2025年1月7日
あけましておめでとうございます。現在、一般演題を募集しております。奮ってご応募ください。
2024年12月1日
一般演題登録受付を開始しました。





プログラム
テーマ:「天才たちの心を象るサルトグラフィ」
会 期:2025年4月19日(土)20日(日)
18日(金)18:30〜 一般演題S[別会場]
会 場:東京藝術大学 音楽学部 5号館109号室
特別講演:「アートは生きる力」
日比野克彦(東京藝術大学学長)
会長講演:「なぜ今、サルトグラフィなのか?」
田中伸一郎(東京藝術大学保健管理センター)
教育講演:「アール・ブリュットの衝撃」
内海 健(東京藝術大学名誉教授)
特別対談:「中平卓馬とは誰だったのか?!」
三脇康生(仁愛大学)× 江澤健一郎(立教大学)
シンポジウム1:「健康生成的な対話について考える」
孫 大輔(鳥取大学)
平田オリザ(芸術文化観光専門職大学)
横道 誠(京都府立大学)
司会:斎藤 環(筑波大学名誉教授)
佐藤晋爾(筑波大学、茨城県地域医療教育センター)
シンポジウム2:「日本人画家の健康的な側面に光をあてる」
華園 力(はなぞのクリニック)
牧瀬英幹(中部大学)
宮下規久朗(神戸大学)
司会:村井俊哉(京都大学)
三脇康生(仁愛大学)
*18日(金)一般演題S
*19日(土)一般演題A・B
*20日(日)一般演題C・D・E・F
ご来場案内
○JR線 上野駅(公園口)から徒歩10〜15分
○地下鉄 銀座線・日比谷線 上野駅から徒歩10〜15分
○地下鉄 千代田線 根津駅から徒歩10〜15分
○京成電鉄 京成上野駅から徒歩10〜15分
*どの駅からもタクシーで向かうのは不便です。